クローラーの仕組みを理解して、SEOに強いサイトを作ろう!

クローラー」という言葉を知っていますか?

クローラーとはWebを巡回するロボットのことで、あなたのサイトの情報を検索エンジンに届け、評価してもらう重要な役割を担っています。

クローラーの働きを理解することで、SEOに強く、ユーザー体験も良いWebサイトを設計できるようになるでしょう。

そこで今回はSEO初心者の方に向けて、クローラーの基本的な仕組みから、SEO対策に役立つクローラーとの付き合い方まで、わかりやすく解説します!

クローラーの知識を深め、ワンランク上のWebサイト制作を目指しましょう!

目次

クローラーって一体何者?

クローラーとは?

クローラーとは、Webサイトを自動で巡回し、情報を収集する小さなロボットです。

這い回るという意味の「crawl」が語源となっています。

Webサイトの数は膨大で、常に新しい情報が生まれているため、人間がすべてを手作業でチェックすることは不可能です。

そのため、クローラーがWebの世界をくまなく探索し、新しいページや更新された情報を発見していきます。検索エンジンは、この集められた情報を元に、評価をおこなって検索結果を表示しています。

Google Search ConsoleBing Webmaster Toolsなどのツールを使えば、クローラーがいつ、どのページをクロールしたかを確認することができます。

クローラーの仕事内容

クローラーの仕事は、大きく分けて以下の3つになります。

・Webサイトを訪問して情報を収集

・集めた情報をデータベースに登録

・検索結果の表示に貢献

1.Webサイトを訪問して情報を収集 

クローラーは、様々なWebサイトを訪問し(クローリング)、HTMLコードを読み取って解析を行い、情報を収集します。収集する情報は、テキスト、画像、リンク、メタデータなど多岐にわたります。

2.集めた情報をデータベースに登録

クローラーが収集した情報は、検索エンジンの巨大なデータベースに登録されます。このデータベースは、検索結果を表示するための基盤となるものです。

3.検索結果の表示に貢献

検索ユーザーがキーワードを入力すると、検索エンジンはデータベースから関連性の高い情報を抽出し、ランキング付けを行います。クローラーが収集した情報は、このランキング付けに大きく影響を与えます。

クローラーの種類と役割を解説!

個性がある!?代表的なクローラー5種類

クローラーにも様々な種類があり、それぞれ役割や特性が異なります。まずは、代表的な検索エンジンのクローラーを見ていきましょう。

Googlebot

Google検索で活躍するクローラー。Webページの情報を収集し、Googleの検索インデックスに追加する役割を担っています。デスクトップ用とモバイル用で、それぞれ別のクローラーが存在しています。

Bingbot

Microsoftの検索エンジンBingで使用されるクローラー。Googlebotと同様に、Webページの情報を収集し、Bingの検索インデックスに追加します。

DuckDuckBot

プライバシー保護に重点を置いた検索エンジンDuckDuckGoのクローラー。ユーザーの追跡を行わず、検索結果のパーソナライズも行いません。

Baiduspider

 中国最大の検索エンジンBaiduのクローラー。中国市場向けのWebサイトを運営している場合は、Baiduspiderへの対応が重要となります。

YandexBot

ロシアの検索エンジンYandexのクローラー。ロシア市場向けのWebサイトを運営している場合は、YandexBotへの対応も必要です。

これらのクローラー以外にも、様々な検索エンジンやサービスが独自のクローラーを持っています。収集する情報の種類や頻度、Webサイトへのアクセス方法などがそれぞれ異なり、個性があります

たとえばGooglebotは、スマートフォン向けのページとPC向けのページを別々にクロールするのに対し、Bingbotはレスポンシブデザインのページを一度にクロールすることができます。

また、クローラーの中には、画像や動画などの特定のコンテンツに特化した収集をおこなうものも存在します。

クローラーの役割

クローラーは、Webサイトを巡回し情報を収集するだけでなく、様々な役割を担っています。主な役割としては、以下の3つが挙げられます。

・Webページのインデックス化
・コンテンツの評価とランキング付け
・Webサイトの品質チェック

1.Webページのインデックス化

クローラーは、Webページの情報を収集し、検索エンジンのデータベース(インデックス)に登録します。これにより、検索ユーザーがキーワードを入力した際に、関連するWebページを検索結果に表示できるようになります。

2.コンテンツの評価とランキング付け

クローラーは、収集したWebページの情報を元に、コンテンツの品質や関連性などを評価します。この評価に基づいて、検索結果におけるWebページの表示順位(ランキング)が決まります。

3.Webサイトの品質チェック

クローラーは、Webサイトの技術的な問題やセキュリティ上の脆弱性などもチェックします。これらの情報は、検索エンジンの評価基準に影響を与えるだけでなく、Webサイト運営者への改善提案にも活用されます。

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クロールしてほしくないコンテンツの対応

クローラーは、基本的にWebサイトの隅々まで巡回しますが、中にはクロールしてほしくないコンテンツもあるかもしれません。

たとえば広告出稿している記事などがそれに当たります。

広告出稿する記事はエンゲージメント評価の関係から、検索結果に表示させたい記事とは別に内容をコピーとして作成することが多いです。このどちらもクロールされてしまうと、重複コンテンツだとみなされてしまいます。

そんな時は、「robots.txt」というファイルを使って、クローラーの動きをコントロールすることができます。

robots.txtは、クローラーに対して、サイト内のどのページをクロールして良いか、またはクロールしてはいけないかを指示するためのファイルです。

個人情報を含むページや、開発中のページなどをクロールさせたくない場合も、robots.txtに記述することで、クローラーのアクセスを制限することができます。

クローラーが評価しやすいサイトづくりのコツ

クローラーが喜ぶサイト構造とは? 

クローラーは、Webサイトの構造を理解し、情報を整理するために、HTMLのタグやリンクを参考にしています。

そのため、クローラーがスムーズに情報を収集できるようなサイト構造にすることが、SEO対策において重要となります。

見出しタグの使用

まず、見出しタグ(h2、h3など)を適切に使い、コンテンツの階層構造を明確にしましょう。

これにより、クローラーはコンテンツの重要度や関連性を理解しやすくなります。また、各ページには適切なタイトル(h1)を設定し、ページの内容を端的に表すようにしましょう。

内部リンクの効果的な活用

内部リンクは、サイト内の関連ページ同士を繋ぐトンネルのような存在です。

クローラーがサイト内を巡回しやすくするだけでなく、各ページの重要度を伝える役割も果たします。

とくに重要なページには多くの内部リンクを貼り、クローラーからの評価を高めましょう。

モバイルフレンドリーなデザイン

現在では、スマートフォンからの検索が主流となっており、Googleもモバイルファーストインデックスを採用しています。

レスポンシブデザインを採用するなど、スマートフォンでも快適に閲覧できるWebサイト設計を心がけましょう。

コンテンツ作成のコツ

クローラーは、ユーザーにとって価値のある情報を提供するページを高く評価します。そのため、コンテンツ作成においても、クローラーの視点を意識することが重要です。

ユーザーニーズを捉えた質の高いコンテンツを作成

ターゲットとするユーザーがどのような情報を求めているのかを調査し、それに基づいたコンテンツを作成することで、ユーザー満足度を高め、検索エンジンからの評価も向上します。

キーワードの適切な配置も重要

コンテンツ内で適切なキーワードを使用することで、クローラーはコンテンツのテーマを理解しやすくなります。

ただし、キーワードを詰め込みすぎることは避け、自然な文章になるように心がけましょう。

定期的なコンテンツ更新

新しい情報を追加することによって、クローラーはサイトを頻繁に訪れるようになり、サイト全体の評価向上に繋がります。定期的にコンテンツを更新しましょう。

画像の最適化

画像のファイルサイズを圧縮し、alt属性を設定します。

・画像の圧縮

Webサイトの表示速度は、ユーザー体験だけでなくクローラーの判断にも影響を与えます。

とくに画像ファイルはサイズが大きくなりがちなので、適切な圧縮ツールを使ってファイルサイズを小さくすることで、ページの読み込み速度を向上させることができます。

・alt属性の設定

alt属性は、画像が表示されない場合や、視覚障碍のあるユーザーがスクリーンリーダーを使用する場合に画像の内容を伝えるためのテキスト情報です。

alt属性を設定することで、クローラーが画像の内容を理解しやすくなり、SEO的にプラスの効果が期待できます。

さらにテクニカルなコツ

サイトのテクニカルな工夫も、クローラーの効率的な巡回を促し、SEO効果を高めるために必要です。

サイトマップの作成

サイトマップを作成し、クローラーがサイト内のページを効率的に巡回できるようにします。

・サイトマップの役割

サイトマップは、Webサイトの構造を一覧化したファイルで、クローラーにサイト内のページ情報を提供します。

これにより、クローラーはサイト全体を効率的に巡回し、新しいページや更新されたページを迅速に発見することができます。

・サイトマップの形式

サイトマップは、XML形式で作成するのが一般的です。

Google Search Consoleなどのツールを使ってサイトマップを登録することで、クローラーがサイトマップを認識しやすくなります。

SSL化

WebサイトをSSL化し、安全性を確保します。

・SSL化のメリット

SSL化(HTTPS化)は、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぐためのセキュリティ対策です。

SSL化されたサイトは、URLが「https://」で始まり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。

・SEOへの影響

Googleは、SSL化をランキング要因のひとつとしています

SSL化されたサイトは、そうでないサイトよりも有利に評価される可能性があります。また、SSL化はユーザーの信頼感を高めることにも繋がり、サイトの評価向上に貢献します。

これらのテクニカルな工夫はSEO対策だけでなく、ユーザー体験の向上にも繋がるため、Webサイト制作において重要な要素となります。

まとめ

今回はSEO初心者に向けて、「クローラー」の基本からSEO対策への活用方法までを解説しました。

クローラーは、Webサイトを巡回し情報を収集するロボットであり、検索エンジンの検索結果に大きく影響を与えます。

クローラーの種類や役割を理解し、クローラーフレンドリーなサイト設計コンテンツ作成をおこなうことで、SEOに強いWebサイトを構築できるでしょう。

この記事を参考にクローラーの知識を深め、スキルアップを目指しましょう!

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