ドメインパワー(Domain Authority)とは、Webサイトの信頼度を示す0〜100の数値です。
今回はSEOにおいて非常に大切とされているこの指標について、どのような影響があるのか、上げるための方法、上がりやすいサイト、調査できるツールなどについて専門家が実体験を踏まえながら徹底解説させていただきます。
この記事を書いた人

川上サトシ。Webマーケター。合同会社ぎあはーと代表。
東京学芸大学卒業後、ヴァイオリニストとして活動していた20代の頃、Webマーケティングの重要性を痛感。ネットオークション専門店やWeb広告会社を経て、Webコンサル会社のマーケティング担当として地域密着型引っ越し会社のサイトをSEO施策により【半年で1万PVから20万PVまで成長させる】、上場アパレル企業の【売上を1年で3倍にする】など数多くの実績を残して独立。専門はSEOと広告運用。ルリニコクのヴァイオリニストとしても活動している。

ドメインパワーとは?

ドメインパワー(Domain Authority)とは、Webサイトの信頼度を示す0〜100の数値です。
これはGoogleが公式に発表しているものではありませんが、かつて公開されていた「PageRank」という指標に似ています。
PageRankはGoogleの検索アルゴリズムの一部であり、サイトの信頼性や評価を0〜11の数値で示していました。現在ではPageRankは非公開にされていますが、その存在はSEOにおいて引き続き重要とされています。
よってPageRankが見られなくなったあと、ahrefsやMozなどの外部SEOツールはドメインごとの信頼性をそれぞれの基準で表示するようになりました。これらの数値を参考に、SEO施策をおこなう人はコンテンツ制作の戦略を立てています。
たとえば、WikipediaやAmazonなどの有名なサイトは90以上のドメインパワーを持っています。これらのサイトは多くの被リンクを持ち、信頼性が高いため、このような高い評価を受けています。
ドメインパワーが高いサイトのメリット

ドメインパワーが高いことによって得られるメリットは非常に大きいです。
まず、コンテンツが全体的に検索結果で上位表示されやすくなります。また、狙ったキーワードだけでなく関連するキーワードでも上位表示されるようになるので、検索流入が増加します。
また新規コンテンツの評価にはサイト全体の評価が大きく影響するため、多くの場合は正しい評価を受けるまで時間がかかります。しかし、ドメインパワーが高いサイトはその時間が圧倒的に短いです。
またコンテンツを追加した際に、それがGoogleにインデックス(検索対象として登録)されるまでのスピードも早いです。
ドメインパワーが高いサイトのメリット ・コンテンツが全体的に検索上位に表示されやすくなる。 ・関連するキーワードが幅広くGoogleに認知され流入数が上がる。 ・新規コンテンツが正しい評価を受けるまでの時間が短い。 ・新規コンテンツがインデックスされるまでの時間が短い。 |

ドメインパワーを上げるためには?

まず結論からお伝えすると、ドメインパワーを短い期間で大きく上げることはほぼ不可能です。(いちおう手段がないわけではありませんが)
基本的には、時間をかけて、地道な努力を続ける方法以外にありません。
ドメインパワーを上げる ≒ 質の高い被リンクを増やす
ドメインパワーを上げるためには、とにかく質の高い被リンクを増やす必要があります。
「被リンクの質?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、リンクを貼ってもらう先のサイトの状況というのは非常に重要です。
いくつ被リンクをもらったとしても、貼ってくれたサイトが運用されていないサイトやほとんど誰も見ていないサイト、何も中身がないサイトでは意味がないどころか、マイナスの評価になってしまいます。
よく被リンクが販売されていますが、絶対に購入してはいけない理由もここにあります。海外のフェイクサイトなどに大量にリンクを貼られた場合、当然Googleは気づきます。最悪の場合、スパムサイトと判断されて取り返しのつかない状態になってしまう可能性もあります。
信用のおける他のウェブサイトからリンクをもらうことで、検索エンジンはそのサイトを信頼できると評価します。
ただ、これは施策として狙って短期間で成し遂げられることではありません。
このためには定期的に高品質なコンテンツを公開していくことが一番です。たとえば最新のニュースや役立つガイド記事を更新し続けることで、参考にしたい訪問者が増え、自然にリンクが増える可能性が高まります。
サイト自体の認知を高める
とはいうものの、手段がまったくないわけではありません。一気にサイト自体の認知を高める。これが短期間で被リンク数を一定数増やすための唯一の施策です。
具体的には広告やSNSを活用して、自社のサイトに流入を増やすという手段です。その場合コンテンツが優良であれば、被リンク数を増やすことができるでしょう。
広告はプレスリリースがオススメです。ニュースサイトなどはドメインパワーが非常に高く、掲載されること自体が質の高い被リンクを受けていることになるからです。
また自治体の公式サイトが募集している広告欄に出稿するという手段も非常に有効です。これも同様で、掲載されること自体が質の高い被リンクを受けることになります。
それ以外のWeb広告を出稿する際には、ディスプレイ広告をオススメします。リスティング広告でもよいのですが、その場合は出稿する記事をGoogleにインデックスされないように工夫しましょう。
理由としては、広告出稿した記事は離脱率が高いので、コンテンツの評価が著しく下がる可能性があるからです。記事の内容をコピーを作り、ひとつはGoogleインデックスを不可にし、そちらをリスティング広告に出稿するのが定石です。
他のサイトやSNSで自分のサイトが言及されるだけでも、被リンク数は上がる可能性があります。これをサイテーションといいますが、たとえばSNSで自社のサイトに関する情報が多くシェアされることで検索エンジンからの評価も上がりますし、被リンクをする人も増えるでしょう。
サイトの運営を長く続ける
サイトの運営を長期的に続けることで、自然と被リンク数は上がります。また、ドメイン取得から時間が経っていれば、それだけでドメインパワーが上がることもあります。
私が見てきたなかでは、10年ほど運用しているコーポレートサイトであれば、コンテンツがかなり低品質でもだいたいドメインパワーは10〜20程度は得られていました。
そのケースの場合、被リンク数は150程度で年数のわりにかなり少ない印象でしたので、おそらくほぼ経年だけで上がった数字だと思います。
ちなみに定期的に新しいコンテンツを追加し、古い記事もアップデートしていた会社さんの場合、10年あれば40〜60以上になるサイトも多くありました。
ドメインパワーが上がりやすいサイト

経験上、ECサイトとツールサイトは他の種類のサイトよりドメインパワーが上がりやすいです。その理由としては、(もうお分かりかも知れませんが…)被リンクがされやすいからです。
また口コミサイトに関しても、被リンクがされやすいのでドメインパワーは上がりやすいです。このような、人が多く出入りする状況のあるサイトは、結果的に被リンクがされやすく、ドメインパワーは上がりやすい傾向があります。
ドメインパワーを効率よく上げたいのであれば、流入を増やすことが結局は一番の方法だと思います。
ドメインパワーを調査するメリット

他社のドメインパワーを見ることもSEO施策をするうえでは非常に重要です。競合サイトのドメインパワーを確認することで、勝てないキーワードを避けたり、他社に勝てる切り口を見つけるきっかけになるからです。
たとえば「チョコレート レシピ」といったキーワードでコンテンツを作りたいとします。
このキーワードで検索すると、上位に表示されるサイトがすべて有名な料理ブログや専門家のサイトで、ドメインパワーが90以上といった強力なサイトばかりだった場合。これらのサイトは長年の運営実績があり、多くのリンクや信頼を集めている状態なわけです。
となると、どんなに質の高いレシピ記事を作っても、競争が非常に激しいため検索結果の上位に入れない可能性があります。アクセスを大幅に増やすことは非常に難しいはずです。
こういった場合、狙うキーワード自体を変えてしまう、またはそのキーワードを直球で責めるのではなく、「子供と作るチョコレートレシピ」のような切り口を変えたテーマを狙うのがいいでしょう。
【体験談】新規ドメインでの苦労

まだ正しいSEOの知識がほとんどなかったときの私の体験談です。
新規ドメインで新しいサイトを作った時、半年間、コンテンツが正しい評価をしてもらえませんでした。30本近く記事を更新しても、半年ほど検索表示はほとんどされていませんでした。
これがドメインパワー0の恐怖です。
このブログの他の記事を読んでいる方でしたら、「いやいや質が低かったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、違います。なぜなら、半年後に一気にその記事たちは評価をされて、流入は上がったからです。
サーチコンソールを見ていると、キーワードがほとんどGoogleに認知されていなかったこと、そして作成した記事の半分がインデックスされていないことが直接の原因だとわかりました。こんなのやっていられるかと思って2ヶ月ほどで放置していたのですが、半年後に見ると、キーワード認知がされていて、アクセスは高まっていました。
そこからは、記事を追加すれば1ヶ月ほどでキーワードが認知されるようになりました。その時点で、ドメインパワーは5ほど。投げ出さずに我慢強く続けていれば、もっと早めに評価は上がっていたでしょう。
この経験から、ドメインパワーが0の状態だとキーワードがほとんど認知されないこと、インデックスもされづらいこと、そしてほぼ何もしなくてもドメインパワーは上がることがわかりました。
ドメインパワーを調査できるオススメサイト

最後に、ドメインパワーをチェックできるオススメサイトについてご紹介します。
冒頭にもご説明したとおり、ドメインパワーはGoogle公式の指標ではありませんので、各種SEOツールで見ることしかできません。
算出方法はツールによって異なるので、数値もそれぞれで結果が異なります。調査の際には、同じツールを使用して比較する必要があります。
Ahrefs Domain Authority Checker
SEO専門家のあいだでは有名なAhrefs(エイチレフス)というSEO調査ツールのなかの機能です。
こちらのツールはクロール機能がとくに優秀で、Googleについで世界2位の稼働性をもっています。そのことにより他のツールよりも情報を多く収集できており、Ahrefsの分析はより正確だということで高名なのです。
会員登録をしない状態で、ドメインパワーを無制限で調べることができます。
ちなみに他の調査もしたい場合は有料会員になる必要がありますが、月額19,900円〜となっています。
Ubersuggest
こちらは無料会員登録をした場合でも1日に3回までしかドメイン調査ができませんが、Chromeの拡張アプリとして入れることができるので便利です。
検索一覧表示のときにドメインパワーや被リンク数も表示されるので、調査の際には重宝しています。

まとめ

今回はドメインパワーについて、私の経験談を交えながら徹底解説をさせていただきました。
ドメインパワーがSEOに直接関係することをGoogleは否定していますが、明らかにキーワード認知やインデックスに影響しています。
無料で調査できるSEOツールをつかって、ぜひ自社や競合他社のドメインパワーについて調べてみてください。新しいコンテンツの戦略が見えてくるかもしれません!
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